緊急時に避妊するアフターピルの種類

2020/04/03
  • はてなブックマーク
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

緊急事態に

できれば経験したくないのが緊急事態です。緊急への対処はしばしば不確実で、コスト(お金)がかかります。そして重大な結果が引き起こされます。アフターピルが避妊法としてはあくまで緊急、例外的、不確実な方法であることを理解しておく必要があります。

大きく分けて3種類

緊急時に避妊するために使うアフターピルにはいくつかの方法や種類があります。

価格はクリニックによって違います。緊急避妊の診療は医療保険が使えない(保険証が使えない)自由診療となるためです。

ノルレボ

レボノルゲストレルという黄体ホルモンが1.5mg含まれた、緊急避妊薬として日本の国が承認したお薬(ジェネリックあり)です。

性交後72時間以内(3日以内)に1錠1回服用します。排卵日付近の性交で妊娠を防ぐことのできる確率は24時間以内なら95%、48時間以内なら85%、72時間以内なら58%という報告があります(アフターピルを飲むなら早ければ早いほどよい)。

副作用の吐き気に関して言えば数%、吐くことはほとんどないです。

ヤッペ(Yuzpe)法

ノルレボが承認される前には日本国において最も一般的であった緊急避妊の方法です。中用量ピルのプラノバールというお薬を性交後72時間以内に、2錠内服し、その12時間後に2錠内服します。

排卵日付近の性交で妊娠を防ぐことのできる確率は24時間以内なら77%、48時間以内なら36%、72時間以内なら31%という報告があります。他と比較して妊娠を阻止できる確率が低いです。

副作用の吐き気は50%の方が感じます。吐いてしまうこと、2度目の内服忘れも発生しやすいです。

ウリプリスタール ella/ellaOne

120時間以内(5日以内)でも使えることが大きな特徴です。

日本では認可されていませんが、ヨーロッパやアメリカでは承認されているお薬です。日本では取り扱っているクリニックは少ないですが、輸入で取り入れているクリニックがあります。