身近にいるカンジダ
カンジダ腟炎はだれでもかかる可能性があります。でも詳しいことまでわからない方もいるはずです。
カンジダって?
カンジダは酵母真菌の一種です。カビと考えている方も多いはずです。でもこれ、正常の腟の中にいる場合がある菌なのです。腟の中にカンジダがいる=病気ということではありません。例えば妊娠中ならば約2人に1人はカンジダが腟内に普通に住んでいるものです。
カンジダが増える?
腟の中にいるカンジダが増えてしまう状況があります。例えばカンジダが大好きなエストロゲン(女性ホルモンの1種)が増える場合です(妊娠適齢期の女性や妊婦さんなど、反対に閉経後や思春期以前の方でカンジダに悩まれる方はまれ)。
若い女性では生理の前、最近セックスの回数が増えた方、腟内を入念に洗っている方にも経験があるかもしれません。また体調不良や最近抗生剤を内服した方、糖尿病の方もカンジダが増える傾向があります。
カンジダ腟炎とは
増えたカンジダが陰部や腟の粘膜に炎症を与えると赤くなって、熱い感じ、痛い感じがでてきます。これがカンジダ腟炎です。
おしっこの時にしみるかも知れませんし、セックスどころではないかも知れません。おりものもチーズや酒かす様になったり、水っぽいおりものになったりすることがあります。
性病ではない
カンジダはよくある病気です。セックスとは関係なく起こりうるので性感染症(性病)ではありません。
治療は腟坐剤や軟膏が使われることが多いです。腟坐剤はすぐに溶け出るのでパッドなしでは日中に使用しない方がよいかもしれません。腟坐剤を使った翌日はおりものが水っぽくてびっくりするかもしれませんが問題ありません。
かゆみ=カンジダ腟炎 と決めない
カンジダ腟炎を経験した方なら、2回目以降は自分で診断できるかもしれません。でも自己診断はおすすめしません。おしものかゆみやおりものの異常は明らかな特徴を持っていないことも多いからです。
しっかり診断、治療をしておかないと色々な症状や不安が複雑に絡み合ってあなたにとってよくないことが多くなります。しっかり専門家に相談して対処しておきましょう。