謎の線の正体は?
昔から気になっていた男性もいるはずです。ペニスに腹側にある謎の線。
外陰部の秘密
女性器のなかでも外から見える部分を外陰部と言います。外陰部は花に例えられることもあります。花びらは外側と内側の2重構造、左右で対になっています。外側を外陰唇、内側を小陰唇と呼びます。
外陰唇は皮膚の延長です。毛が生え、汗や脂の分泌される腺があります。強い皮膚で脂肪もあるため内部の生殖器を守る役割があります。
小陰唇の上端にはクリトリスが、下端には腟口が存在しています。その間におしっこがでてくる尿道があります。
左右の外陰唇を合わせたら・・・
想像してみてください。左右の外陰唇を合わせると陰嚢、皆さんが言うところの金玉袋になるのです。さらにこの袋に体の中にある卵巣のもとが移動してくると陰嚢、睾丸の完成です。
あの陰嚢の真ん中にある縦の縫い目のような線は、赤ちゃんの時に左右の外陰唇のもとが合わさった線(癒合線)なのです。
左右の小陰唇を合わせたら・・・
想像してみてください。クリトリスを伸ばして、そこに尿道を通して、左右の小陰唇で包み込めばどうでしょうか。そうです、今度は左右の小陰唇が合わさってペニス、陰茎の包皮を形作ることができます。
陰茎包皮、亀頭から陰茎を縦に合わせるような線は小陰唇が合わさった線(癒合線)なのです。
知ることの重要性
自分の体や相手の体を知ることで、それまで見えてこなかった新しい視点が生まれます。性器というものは決して怪しい、怖いものではないのです。人との共通点と相違点を知ることは多様性を理解する一歩です。